生理中の「ふわふわめまい」つらい…原因・吐き気・対策・病院目安を解説

生理中に体がふわふわするめまいや立ちくらみ、経験はありませんか?

もしかして、これって生理のせい?それとも、他の病気なのかな…?どうしたら、このつらさから解放されるんだろう。仕事中や外出中に症状が出たらどうしよう、と不安に感じているかもしれません。あなたのその悩み、決して一人だけのものではありません。生理中のめまいやふわふわ感は、多くの女性が経験するデリケートな問題です。

この記事では、生理中に体がふわふわするめまいがなぜ起こるのか、その主な原因を分かりやすく解説します。さらに、今すぐ自宅でできる具体的な対処法や、症状を和らげるための生活習慣のヒントもお伝えします。

そして、どんな症状なら病院に行くべきか、安心して相談できる目安や何科に行けば良いかも分かります。この記事を最後まで読むことで、漠然とした不安が解消され、自分の体の状態を理解し、適切な対策を選ぶための具体的な一歩を踏み出せるようになるでしょう。つらい生理期間を少しでも快適に過ごすために、一緒に見ていきましょう。

生理中のめまいは多くの女性が経験すること

女性の体は、生理周期に合わせて女性ホルモンのバランスが大きく変化します。特に生理中やその直前は、エストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンの分泌が急激に変動する時期です。このホルモンバランスの変化は、体のさまざまな機能に影響を与え、体調不良を引き起こすことがあります。めまいもその一つであり、生理中の不調として決して珍しいことではありません。一人で抱え込まず、「よくあることなんだな」と少し安心してください。

生理中の「ふわふわめまい」を引き起こす主な原因

生理中にふわふわするめまいがするのはなぜ?主な原因としては、以下のものが考えられます。あなたの症状と照らし合わせてみましょう。

(1) 鉄欠乏性貧血

生理による出血は、体内の鉄分を失わせる大きな要因です。鉄分は、全身に酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンの材料です。生理で多量の血液(=鉄分)を失うことでヘモグロビンが減少し、酸素が十分に運ばれなくなると、貧血状態になります。

酸素不足になると、脳が必要な酸素を得られなくなり、立ちくらみやめまいを引き起こします。特に、立ち上がった時にクラクラしたり、目の前が真っ暗になったりする「立ちくらみ」は貧血の代表的な症状です。めまい以外にも、顔色が悪い、疲れやすい、息切れがする、動悸がするといった症状があれば、貧血の可能性が高いかもしれません。生理の出血量が多い(過多月経)と感じる場合は、特に注意が必要です。

(2) 脳貧血(起立性調節障害)

生理中は、ホルモンバランスの変化が自律神経の働きにも影響を与えることがあります。自律神経は、心拍数や血圧、血管の収縮・拡張などを調整し、体の状態を一定に保つ重要な役割を担っています。

自律神経のバランスが乱れると、特に生理中は血圧が不安定になりがちです。急に立ち上がったり、長時間同じ姿勢でいたりすると、脳へ送られる血液が一時的に不足することがあります。これが「脳貧血」と呼ばれる状態で、ふわふわ、クラクラといっためまいや立ちくらみを引き起こします。生理の時にくらくらするのは、この脳貧血が原因の一つと考えられます。

(3) 女性ホルモンバランスの変動

生理前(黄体期)から生理中にかけて、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が大きく変動します。この急激な変化は、脳の血管や自律神経に影響を与えることが分かっています。

ホルモンバランスの乱れは、自律神経の不調を招き、血管の収縮・拡張のコントロールがうまくいかなくなることで、めまいとして現れることがあります。また、このホルモン変動は、めまい以外にもPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)といった様々な症状(イライラ、むくみ、眠気、頭痛、吐き気など)を引き起こす原因ともなります。生理前後にふわふわめまいを感じやすい場合は、ホルモンバランスの変動が影響しているのかもしれません。

(4) その他の要因(ストレス、睡眠不足、冷え、低血糖など)

生理期間中は、体が普段以上にデリケートになっています。そのため、普段なら乗り越えられるような要因でも、めまいを引き起こす引き金になることがあります。

  • ストレス: 自律神経の乱れを招き、血行不良や血圧の変動に繋がります。
  • 睡眠不足: 体の回復が不十分になり、自律神経やホルモンバランスの乱れを悪化させます。
  • 体の冷え: 血行が悪くなり、脳への血流にも影響を与えることがあります。
  • 低血糖: 食事を抜いたり、極端なダイエットをしたりすることで血糖値が下がりすぎると、めまいやふらつきが起こることがあります。

生理中は、これらの要因が複合的に影響し合い、めまいとして現れることもあります。

生理中のめまいにはいくつかの原因が考えられます。自分の症状と照らし合わせて、「もしかしたらこれかな?」と推測するヒントになったでしょうか。続いては、あなたのめまいがどのタイプか、具体的な症状から見分けるポイントを見ていきましょう。

あなたの「ふわふわめまい」はどのタイプ?他の症状(吐き気)との関連や見分け方

生理中のめまいのタイプ別チェックリスト

あなたのめまいはどんな感じですか?以下のリストでチェックしてみましょう。

  • 「ふわふわする」「体が揺れる感じ」:
    • 体が浮いているような、地に足がついていないような感覚。
    • 雲の上を歩いているような、不安定な感じ。
    • このタイプは、脳貧血や自律神経の乱れ、精神的な要因(ストレス、不安)などと関連が深いことが多いです。
  • 「立ち上がるとクラクラする」「目の前が暗くなる立ちくらみ」:
    • 座ったり横になったりしている時は平気なのに、立ち上がった瞬間に起こるめまい。
    • 視界が狭まる、あるいは真っ暗になる感覚を伴うこともあります。
    • このタイプは、鉄欠乏性貧血や脳貧血(起立性低血圧)の可能性が考えられます。
  • 「ぐるぐる目が回る(回転性めまい)」:
    • 自分自身や周囲が激しく回転しているように感じるめまい。
    • 吐き気を強く伴うことが多いです。
    • 生理中の体調不良で顕在化することもありますが、このタイプのめまいは、内耳(耳の奥)の異常(例:良性発作性頭位めまい症、メニエール病など)や、ごくまれに脳の異常が原因である可能性も否定できません。生理中だからと軽視せず、症状が続く場合は専門家への相談が必要です。

めまいと一緒に「吐き気」や「頭痛」があるのはなぜ?

生理中にふわふわめまいと一緒に吐き気がある場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

  • 貧血・脳貧血: 脳への血流が不足すると、消化器系にも影響が出て吐き気や、締め付けられるような頭痛を伴うことがあります。特に立ちくらみと一緒に吐き気を感じる場合は、貧血や脳貧血の可能性が高いかもしれません。
  • ホルモンバランスや自律神経の乱れ: ホルモンや自律神経の不調は、全身に影響します。胃腸の働きを調整しているのも自律神経なので、乱れることで吐き気や胃の不快感を引き起こすことがあります。また、片頭痛や緊張型頭痛など、生理と関連して起こりやすい頭痛を伴うこともあります。
  • 内耳の異常: ぐるぐる回る回転性めまいの場合は、平衡感覚を司る内耳の異常が原因であることが多く、強い吐き気や嘔吐を伴うことが特徴です。

めまいだけでなく、吐き気や頭痛、倦怠感など、他のつらい症状を強く伴う場合は、体が発しているサインかもしれません。

40代以降のめまい…もしかして「更年期」のサイン?

関連キーワード「40代 生理中 めまい」で検索された方へ。40代以降になり、生理中のめまいが以前よりひどくなった、または初めて経験するという方もいるかもしれません。

40代は、卵巣機能が徐々に低下し始め、女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌量が大きく変動し始める時期です。このホルモンバランスの大きな変化は、いわゆる「更年期」と呼ばれる期間にあたり、様々な不調を引き起こします。

更年期障害の症状の一つとして、めまい(特にふわふわするめまいや立ちくらみ)が現れることがあります。これは、ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響し、血行不良や血圧の変動を招くためと考えられています。めまい以外にも、のぼせ、ほてり(ホットフラッシュ)、大量の発汗、動悸、息切れ、肩こり、関節痛、疲労感、不眠、イライラ、気分の落ち込みなど、多様な症状を伴うことがあります。

生理周期が乱れてきた、経血量が変わった、生理期間以外にも体調が優れないといった変化とともにめまいを感じるようになった場合は、更年期との関連を視野に入れることも大切です。一人で悩まず、婦人科で相談してみるのも良いでしょう。

自分のめまいのタイプや、他の症状との関連性について少し理解が深まったでしょうか。原因がいくつかあることが分かると、不安も少し和らぐかもしれませんね。次は、つらい症状を今すぐ和らげるために、自宅でできる具体的な対処法をご紹介します。

生理中の「ふわふわめまい」を今すぐ和らげる!応急処置とセルフケア

症状が出ている今、一番知りたいのは「どうすれば楽になるの?」ということだと思います。この章では、生理中のめまいやふわふわ感を感じたときに、すぐ試せる応急処置と、日々の生活で実践できるセルフケア方法をお伝えします。(関連キーワード:生理中 ふわふわする 対処法、生理中 めまい 対処法)

症状が出たらまず試したい応急処置

めまいやふわふわ感を感じたら、まずは以下のことを試してみてください。安全を確保し、症状の悪化を防ぐことが最優先です。

  • 座る、横になる:
    • 転倒を防ぐため、すぐにその場に座るか、可能であれば横になりましょう。
    • 安全な場所で安静にすることが、症状を落ち着かせる上で最も大切です。
  • 足を少し高くする:
    • 横になる場合は、クッションなどを使い、足を心臓より少し高くすると、脳への血流が促され、症状が和らぐことがあります。これは脳貧血が原因の場合に特に有効な方法です。
  • 水分や塩分を少量摂る:
    • 脱水気味の場合や、脳貧血の場合は、水分や適度な塩分を摂ることで症状が改善することがあります。スポーツドリンクや経口補水液などがおすすめです。ただし、過剰な摂取は避けましょう。
  • 深呼吸をする:
    • ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと吐き出す深呼吸を繰り返します。自律神経を整え、リラックス効果が期待できます。
  • 締め付けの強い衣服を緩める:
    • ベルトや下着など、体を締め付けているものがあれば緩めましょう。血行を妨げている可能性があり、楽になることがあります。

これらの応急処置は、つらい症状を一時的に和らげるのに役立ちます。

根本改善を目指す!生理中のめまい対策となる生活習慣

症状の頻度を減らし、体を整えるためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。無理のない範囲で、できることから取り入れてみましょう。

栄養バランスの取れた食事

生理中のめまいの原因の一つである貧血対策には、鉄分を意識した食事が非常に重要です。

  • 鉄分: 特に吸収率の高いヘム鉄(肉や魚の赤身など)と、非ヘム鉄(ほうれん草、ひじき、大豆製品など)をバランス良く摂りましょう。
  • 鉄分の吸収を助ける栄養素: ビタミンC(柑橘類、ブロッコリーなど)と一緒に摂ると、非ヘム鉄の吸収率が高まります。
  • 造血に必要な栄養素: タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)やビタミンB群(レバー、魚、穀類)も、血液を作るために欠かせません。
  • 避けたいもの: カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)やタンニンを多く含む飲み物は、鉄分の吸収を妨げる可能性があります。食事中や食後すぐは避けるのがおすすめです。アルコールの過剰摂取も体の不調を招くため控えましょう。

十分な睡眠と休息

生理期間中は、体がいつも以上にエネルギーを使っています。十分な睡眠と休息を確保することが、体の回復と自律神経の安定に繋がります。

  • 睡眠時間は確保し、できるだけ質の高い睡眠を心がけましょう。寝る前にスマホを控える、ぬるめのお湯に浸かるなど、リラックスできる習慣を取り入れてみてください。
  • 日中も、つらい時は無理せず休憩を挟みましょう。

適度な運動と体を冷やさない工夫

無理のない範囲での適度な運動は、血行を促進し、全身への血の巡りを良くします。

  • 軽いストレッチやウォーキング、ヨガなどは、生理中でも比較的行いやすい運動です。体調の良い日を選んで、少しずつ取り組んでみましょう。
  • 体の冷えは血行不良を招き、めまいを悪化させる可能性があります。腹巻きや靴下、カイロなどで体を温めたり、温かい飲み物を飲んだりして、冷やさないように工夫しましょう。特に足元や首元を温めるのが効果的です。

ストレスマネジメント

ストレスは自律神経のバランスを大きく乱し、めまいを含む様々な不調を引き起こす原因となります。

  • 生理期間中は、いつも以上にストレスを感じやすくなることもあります。自分なりのストレス解消法を見つけて、こまめにリフレッシュすることが大切です。
  • ゆっくり入浴する、好きな音楽を聴く、アロマの香りを嗅ぐ、軽い読書をするなど、自分が心地よいと感じる時間を作りましょう。

これらの対処法や生活習慣は、生理中のめまいだけでなく、体全体の調子を整えるためにも役立ちます。できることから一つずつ、ぜひ試してみてください。でも、症状がなかなか改善しない、ひどくなる、そんな時は一人で悩まないでほしいのです。

頼れる市販薬やサプリメントはある?薬剤師が解説する選び方と注意点

「すぐにでも症状を楽にしたい」と思ったとき、ドラッグストアなどで買える市販薬やサプリメントが気になる方もいるでしょう。(関連キーワード:生理前 ふわふわめまい 薬)この章では、めまいに使える市販薬や、症状改善に役立つサプリメントについて、選び方のポイントや使う上での注意点をお伝えします。

生理中のめまいに使える市販薬の種類

貧血改善薬(鉄剤)

鉄分不足による貧血がめまいの主な原因と考えられる場合に有効なのが、鉄分を補う薬です。

  • 錠剤タイプや液剤タイプなどがあります。
  • 服用方法や副作用(胃の不快感、便秘、便の色が黒くなるなど)について、商品の説明書をよく確認しましょう。
  • 鉄剤は、お茶やコーヒーに含まれるタンニンによって吸収が悪くなることがあります。服用前後30分〜1時間程度はこれらの飲み物を避けるのが望ましいです。

漢方薬

個々の体質や症状に合わせて選ばれる漢方薬が、生理中の不調やめまいの改善に用いられることがあります。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 冷え性で体力がなく、貧血やむくみ、めまいなどを伴う方に。
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう): 立ちくらみやめまいがあり、動悸や息切れ、頭痛などを伴う方に。
  • 五苓散(ごれいさん): 体内の水分バランスの乱れによるめまいや頭痛、吐き気などに。

ご自身の体質や具体的な症状に合う漢方薬は何か、薬剤師や登録販売者に相談して選ぶのが良いでしょう。

めまいや乗り物酔い止め成分を含む薬

一時的なめまい症状を和らげる目的で、乗り物酔い止め薬に含まれるような成分(例:ジメンヒドリナート、塩酸メクリジンなど)を含む市販薬が役立つ場合もあります。

  • 脳の平衡感覚を司る部位に作用し、めまいや吐き気を抑える効果が期待できます。
  • 眠気を誘う成分が含まれていることが多いので、服用後の車の運転や危険な作業は避けてください。

症状緩和に役立つサプリメント

食事だけでは十分に鉄分が摂れない、という場合には鉄分サプリメントも選択肢の一つです。

  • ヘム鉄や非ヘム鉄、あるいは両方を含むものなど種類があります。
  • 鉄分以外にも、生理中の不調全般に役立つとされるビタミンB群やミネラル(マグネシウムなど)のサプリメントもあります。
  • サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、病気の治療薬ではありません。過剰摂取にならないよう、推奨量を守って摂取しましょう。

市販薬・サプリメントを使う上での注意点と選び方のポイント

市販薬やサプリメントを安全かつ効果的に使うためには、いくつかの注意点があります。

  • 専門家への相談: 自己判断せずに、薬を購入する際には必ず薬剤師や登録販売者に相談しましょう。現在の症状や体質、他に服用している薬やサプリメントなどを伝え、飲み合わせについても確認してください。
  • 他の薬との飲み合わせ: 既に医療機関から処方されている薬を服用している場合は、市販薬やサプリメントとの飲み合わせに十分注意が必要です。必ず医師や薬剤師に相談してください。
  • 一時的な対処: 市販薬やサプリメントは、つらい症状を一時的に和らげたり、不足しがちな栄養を補ったりするためのものです。根本的な原因の解決や治療には繋がらない場合もあります。
  • 初めての症状や症状が重い場合: 生理中のめまいが「初めて」起こった場合や、症状が「いつもより重い」、あるいは「長期間続く」場合は、市販薬などで対処する前に、まず医療機関を受診することを強く推奨します。思わぬ病気が隠れている可能性も否定できません。

市販薬やサプリメントは、上手に使えばつらい症状を和らげる助けになります。しかし、大切なのは無理せず、自分の体の声に耳を傾けること。次章では、「あれ?いつもと違うな」「これは大丈夫かな?」と感じたときに、迷わず病院に行くための目安についてお話しします。

こんな症状は迷わず病院へ!生理中のめまいで受診を検討する目安と何科に行くべきか

多くの生理中のめまいは、生理が終われば自然と改善することが多いです。ですが、「これはもしかしたら生理のせいだけじゃないかも?」と感じるサインもあります。ここでは、あなたが安心して専門家の診察を受けるべき目安と、どこの科を受診すれば良いのかについて解説します。(関連キーワード:生理中 めまい 初めて、生理 めまい 病院、生理 めまい 何科)

すぐに病院を受診すべき「危険なめまい」のサイン

生理中であっても、以下のような症状を伴う場合は、生理とは関係なく、緊急性の高い病気の可能性も考えられます。様子を見ずに、すぐに医療機関(脳神経外科など)を受診してください。

  • 突然の激しいめまい(特に回転性): 特に今まで経験したことのないような強いめまい。
  • 激しい頭痛や吐き気、嘔吐: いつもと違う強い頭痛を伴う場合。
  • 手足の痺れや力が入らない: 体の片側に症状が出ている場合。
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい: 話し方に異変がある場合。
  • 物が二重に見える、視野がおかしい: 視覚に異常がある場合。
  • 意識が朦朧とする、意識を失った: 意識レベルに異常がある場合。

これらの症状がもし生理と同時に出ているとしても、「生理だから」と自己判断せず、迷わず救急車を呼ぶか、すぐに医療機関を受診してください。

生理との関連が考えられるが、専門家に相談した方が良いめまいの目安

生理中のめまい自体はよくある症状でも、以下のような場合は一度専門家に相談してみることを検討しましょう。(関連キーワード:生理中 めまい 初めて)

  • めまいが「初めて」起こり、強い不安がある場合: 今まで生理中にめまいを感じたことがなく、初めての症状に戸惑っている場合。
  • めまいの症状が「いつもより重い」または「長期間続く」場合: 以前も経験はあるけれど、今回は特に症状がひどい、あるいは生理が終わっても症状がなかなか良くならない場合。
  • セルフケアや生活習慣の改善を試しても「症状が改善しない」場合: この記事で紹介した対処法などを試しても、症状が和らぐ気配がない場合。
  • めまいによって「日常生活や仕事に支障が出ている」場合: 症状が辛すぎて、学校や仕事に行けない、家事がままならないなど、普段通りの生活を送るのが難しい場合。
  • 「吐き気やひどい倦怠感」など、他のつらい症状を強く伴う場合: めまいだけでなく、他の不調も重なり、全体的に体調が非常に悪い場合。(関連キーワード:生理中 ふわふわめまい 吐き気)
  • 「40代以降」でめまいの症状が目立つようになり、更年期との関連が気になる場合: 年齢による体の変化も関係しているかもしれないと感じる場合。(関連キーワード:40代 生理中 めまい)
  • 生理の出血量が異常に多く、貧血が心配な場合: 過多月経がめまいの原因になっている可能性が高い場合。

これらの目安に当てはまる場合は、一人で我慢したり悩んだりせず、専門家の力を借りることを考えてみましょう。

生理中のめまいは何科を受診すれば良い?

生理中のめまいで病院に行こうと思ったとき、何科を受診すれば良いか迷うかもしれません。(関連キーワード:生理 めまい 何科)

  • まず相談したいのは「婦人科」: 生理不順や過多月経、PMS、更年期など、めまいの原因が生理や女性ホルモンに関連している可能性が高い場合は、まず婦人科を受診するのが適切です。生理に関する悩みを幅広く相談でき、貧血の検査やホルモンバランスのチェックなども行えます。
  • 症状に合わせて「内科」や「めまい外来」も検討:
    • 貧血が疑われる場合は、内科でも診察を受けられます。
    • 自律神経の乱れや低血圧が主な原因と考えられる場合も、内科が専門となります。
    • 「ぐるぐる回るめまい」など、内耳の異常が疑われる場合は、耳鼻咽喉科の「めまい外来」や脳神経内科を受診するのが専門的です。
    • ごくまれに脳の病気が原因の場合(危険なめまいのサインがある場合)は、脳神経外科や脳神経内科になります。

まずはかかりつけ医がいる場合は相談してみるか、上記を参考に自身の症状に最も近い科を選んでみましょう。どこを受診すべきか迷う場合は、地域の医療相談窓口に問い合わせてみるのも良い方法です。

病院に行くのは少し勇気がいるかもしれませんが、体の状態を正確に知ることは、安心にも繋がります。つらい症状を我慢せず、必要に応じて専門家を頼ることも大切なセルフケアの一つです。

まとめ:つらい「ふわふわめまい」、一人で抱え込まずに向き合おう

生理中の「ふわふわめまい」は、貧血や脳貧血、ホルモンや自律神経の乱れなど、様々な原因で起こりうる、多くの女性が経験する症状です。つらいと感じるのは、決してあなたの気のせいではありません。体があなたに何かを伝えようとしているサインかもしれません。

この記事では、めまいの主な原因や、あなたの症状タイプを知るヒント、そして今すぐできる応急処置や、根本改善を目指すための生活習慣についてお話ししました。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠、体を温めること、そしてストレスを上手に管理することが、つらい症状を和らげる助けになります。

また、ドラッグストアで買える市販薬やサプリメントも、適切に使えば症状緩和の頼れる味方になります。ただし、使う前には薬剤師に相談するなど、注意点を守ることが大切です。

そして何より重要なのは、一人で抱え込まないことです。

  • もしめまいが初めての場合。
  • いつもより症状が重い、あるいは長期間続く場合。
  • 吐き気など、他のつらい症状を強く伴う場合。
  • 日常生活に支障が出ている場合。
  • 特に40代以降で更年期との関連が気になる場合。

これらの場合は、迷わず婦人科やかかりつけ医など、専門家に相談することを検討してください。どこを受診すれば良いか分からなくても大丈夫。まずは婦人科に相談してみるのが、生理に関連する症状の場合は適切なことが多いです。

生理中の体調不良は、我慢しなくて良いものです。頼れるもの(セルフケア、市販薬、そして専門家)を上手に使い、自分の体と心に向き合ってあげましょう。

まずは今日紹介したセルフケアから試してみましょう。そして、不安が強い方や、症状が続く方は、一人で悩まず婦人科やかかりつけ医に相談してみてください。あなたの生理期間が、少しでも楽になることを願っています。

免責事項:

本記事の情報は、一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスや診断を代替するものではありません。個人の症状に関する診断や治療については、必ず医療機関を受診し、専門家の判断を仰いでください。市販薬やサプリメントの使用にあたっては、製品の説明書をよく読み、薬剤師や登録販売者に相談してください。