アフターピル(緊急避妊薬)について

アフターピル(緊急避妊薬)とは

アフターピル(緊急避妊薬)とは、予期せぬ避妊の失敗など望まない妊娠を防ぐ目的で服用する避妊薬のことです。

コンドームが破れるなどの不測の事態があった夜の翌朝に服用されることが多いことから「モーニングアフターピル」とも呼ばれています。ただし、アフターピルの服用タイミングは朝に限定されるわけではなく、可能な限り早い服用が避妊の成功率を高めます。

避妊の失敗が生理周期のどの段階で起きたかにより避妊の成功率は異なりますが、排卵を遅らせたり、精子の受精能力を低下させたりすることで妊娠を防ぎます。

しかし、精子と卵子が結びついて受精卵となり、子宮の内膜に着床するとアフターピルの服用によって妊娠を阻止することはできません。

そのため、性交後72時間以内にアフターピルを服用することが推奨されています。アフターピルの種類によっては120時間内の服用であっても妊娠の可能性を低減できますが、いずれにせよ早急な対応が肝心です。

アフターピル(緊急避妊薬)の成功率

アフターピルの避妊効果は受精卵が子宮内に着床するのを防ぐことにより妊娠を阻止できます。

そのため、服用が早ければ早いほどその成功率は高くなります。

  • 性行為後12時間以内の服用:約99.5%
  • 性行為後12〜24時間以内の服用:約95%
  • 性行為後25~48時間以内の服用:約85%
  • 性行為後49~72時間以内の服用:約58%

薬の服用により100%妊娠を防げるわけではないため、避妊失敗後は可能な限り早くアフターピルを服用することがポイントとなります。

時間が経過するにつれて避妊の効果が期待できなくなるため、できるだけ早く行動を起こすことが大切です。

アフターピル(緊急避妊薬)の主な副作用

アフターピルを服用した際の副作用として、吐き気や嘔吐、軽度の頭痛、乳房の痛み、疲労感などがごく稀に見られることがあります。

また、一部の人は服用後に月経不順を経験することもあります。

これらの副作用は短期間で消えることが多いですが、重篤な副作用が現れた場合はすぐに医療機関を受診することが必要です。

こんな時には、できるだけ早くご相談ください

アフターピルは可能な限り早く服用することで、避妊の成功率が高くなります。そのため、以下のケースの際はできるだけ早くアフターピル新宿婦人科クリニックにご相談ください

  • 行為の最中にコンドームが裂けてしまった
  • 行為の途中でコンドームが抜け落ちてしまった
  • 途中までコンドームを使用していなかった
  • 相手が避妊していると思っていたが、実際にはそうではなかった
  • 妊娠を望んでいないにもかかわらず、避妊ができなかった
  • いつもは低用量ピルを避妊のために服用しているが、つい飲むのを忘れてしまった