妊娠初期症状はいつから?【17項目】チェックリストと生理前との違い

妊娠初期症状は、新たな命の兆しとして多くの女性が心待ちにする一方、その変化に戸惑いや不安を感じることも少なくありません。性行為後、いつから体の変化に気づくのか、生理前の症状とどう違うのか、そしてどのようなサインがあれば妊娠を疑うべきなのか、多くの疑問があるでしょう。早期に妊娠の可能性を把握することは、その後の生活習慣の見直しや医療機関への受診をスムーズに進める上で非常に重要です。

この記事では、「妊娠初期症状」がいつから現れるのか、その代表的なサインを網羅的に解説し、ご自身で確認できるチェックリスト、さらには妊娠の可能性を感じた際の適切な対応までを詳しくご紹介します。微熱、眠気、乳房の張りといった体調の変化から、感情の起伏まで、あなたの体に起こるであろう変化を具体的に理解し、安心へと繋がる一歩を踏み出しましょう。

妊娠初期症状:いつから?原因と確認すべきサインを徹底解説

妊娠初期症状はいつから現れる?性行為後のタイミング

妊娠の可能性を意識し始めると、「いつから体に変化が起こるのだろう?」と不安になる方は少なくありません。妊娠初期症状は、性行為直後に現れるわけではなく、受精卵が子宮に着床し、ホルモンバランスが大きく変化し始める時期から見られるようになります。このプロセスは、性行為から数日〜数週間かけて進行します。

妊娠超初期症状の期間と目安

「妊娠超初期」とは、医学的な正式名称ではありませんが、一般的に性行為から受精、そして受精卵が子宮内膜に着床するまでの期間(妊娠3週目~4週目頃)を指すことが多いです。この時期はまだ胎嚢(たいのう)が確認できないことが多く、自覚症状も非常に軽微で、生理前の症状と区別がつきにくいのが特徴です。

具体的には、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる「着床出血」や「着床痛」などが、ごく稀にこの時期に現れることがあります。着床出血は生理の出血と比べて量が少なく、色も薄いピンク色や茶色であることが多いです。着床痛も下腹部にチクチクとした軽い痛みとして感じられることがありますが、どちらも全ての妊婦さんに起こるわけではなく、気づかないことの方が多いとされています。

この超初期の段階では、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が少しずつ増加し始めるため、基礎体温が高温期のまま維持されたり、微熱や軽いだるさを感じたりする人もいます。しかし、これらの症状も個人差が大きく、明確なサインとして捉えるのは難しいことが多いでしょう。

生理予定日前後の症状との違い

妊娠初期症状と生理前症候群(PMS)の症状は、非常に似ているため、多くの女性が混同しやすいものです。どちらもホルモンバランスの変化が原因で起こるため、微熱、だるさ、乳房の張り、情緒不安定、下腹部痛など共通する症状が多く見られます。しかし、いくつかの点で違いを認識することで、妊娠の可能性をより早く察知できるかもしれません。

妊娠初期症状と生理前症候群(PMS)の主な違い

症状項目 妊娠初期症状 生理前症候群(PMS)
基礎体温 高温期が3週間以上続く(目安) 生理開始とともに体温が下がる
出血 着床出血(少量、ピンク~茶色の点状出血)の可能性 生理(通常の経血量、赤色の出血)
乳房 張り・痛みが強く、乳首が敏感になる 生理前に張るが、生理開始とともに軽減する
下腹部痛 生理痛と似た軽い痛み、チクチク感 生理痛特有の重い痛み、鈍痛、ズキズキ感
吐き気 つわり(胃のむかつき、吐き気、嘔吐)が続く 稀に胃のむかつきがあるが、持続しないことが多い
疲労感 持続的な眠気や倦怠感 生理前のだるさだが、生理開始とともに軽減する
味覚・嗅覚 味覚・嗅覚の変化、特定の食べ物を嫌う/好む 通常は変化なし
感情 不安、期待、イライラ、涙もろさなど情緒不安定 イライラ、憂鬱、不安など情緒不安定

最も明確な違いは、基礎体温の持続性です。妊娠している場合、着床後に分泌される黄体ホルモンの影響で、高温期が3週間以上続く傾向にあります。生理が来る場合は、通常、生理開始とともに基礎体温が下降します。

また、生理が遅れること自体が妊娠の最もわかりやすいサインの一つです。生理周期が規則正しい方が生理予定日から1週間以上生理が来ない場合は、妊娠の可能性を強く疑い、妊娠検査薬を使用することを検討してください。

妊娠初期に現れる代表的な症状リスト

妊娠すると、女性の体は大きく変化し始めます。特に妊娠初期は、ホルモンバランスの急激な変化により、様々な身体的・精神的な症状が現れる時期です。これらの症状は個人差が大きく、全てを経験する人もいれば、ほとんど自覚しない人もいます。しかし、多くの女性が経験する代表的な症状を知っておくことで、ご自身の体の変化に気づきやすくなるでしょう。

微熱(高温期)の継続

妊娠初期の代表的な症状の一つに、基礎体温の高温期が続くことがあります。通常、排卵後から生理が来るまでの間は黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きにより体温が上昇し、生理が来ると体温は下降します。しかし、妊娠が成立すると、このプロゲステロンの分泌が持続するため、高温期が3週間以上続くのが特徴です。

基礎体温を毎日記録している方は、この変化を比較的早期に気づくことができます。体温が0.3~0.5℃程度高い状態が続くため、普段より体が熱っぽい、微熱があるように感じる方もいるでしょう。これは体が妊娠を維持するために準備をしている証拠であり、病気による発熱とは異なります。しかし、高熱が続いたり、他の風邪のような症状がひどい場合は、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。

眠気・だるさの増加

妊娠初期には、日中の強い眠気や全身の倦怠感を感じる女性が多くいます。これもホルモンバランスの変化、特にプロゲステロンの分泌増加が大きく関係しています。プロゲステロンには鎮静作用があるため、強い眠気を引き起こすと考えられています。

また、妊娠すると体内で血液量が増加し、赤ちゃんに栄養を送るために体がフル稼働するため、エネルギー消費が増大します。これにより、普段よりも疲れやすく、だるさを感じやすくなるのです。日常生活で集中力が続かなかったり、これまで難なくこなしていた家事や仕事が億劫に感じられたりすることもあるでしょう。この時期は無理せず休息をとり、体を労わることが重要です。

乳房・乳首の張りや痛み

乳房の変化も妊娠初期の重要なサインの一つです。生理前にも乳房の張りや痛みを感じることはありますが、妊娠初期の症状はそれよりも強く、敏感になる傾向があります。これは、妊娠を維持するプロゲステロンと、乳腺を発達させるエストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に増加するためです。

乳房全体が張って大きくなる、乳首が敏感になり少し触れるだけでも痛む、乳輪の色が濃くなるといった変化が見られることがあります。また、乳輪の周りにできる小さなぶつぶつ(モントゴメリー腺)が目立つようになることもあります。これらは全て、出産後の授乳に備えて体が準備を進めているサインです。下着が擦れるだけで不快に感じることもあるため、締め付けの少ないゆったりとした下着を選ぶなどの工夫をすると良いでしょう。

胃痛・胸やけ

妊娠初期には、胃の不快感や胸やけを感じることも少なくありません。これもホルモンバランスの変化が主な原因です。プロゲステロンには、消化管の働きを緩やかにする作用があります。これにより、胃の動きが鈍くなり、消化に時間がかかるため、胃もたれや胃痛、胸やけといった症状が現れやすくなります。

また、子宮が少しずつ大きくなり始めることで、胃が圧迫されることも不快感の一因となることがあります。食べづわりや吐きづわりと合わせて、食欲不振や特定の食べ物を受け付けなくなるなどの症状が見られることもあります。胃の不快感がある場合は、一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ回数を分けて食べたり、消化の良いものを中心に摂ったりする工夫が有効です。

頻尿

妊娠初期に頻繁にトイレに行きたくなる「頻尿」も、多くの妊婦さんが経験する症状です。これには複数の原因が考えられます。まず、妊娠すると体内の血液量が増加し、腎臓が活発に働くようになります。これにより、尿の生成量が増え、トイレに行く回数が増えることがあります。

また、子宮は妊娠初期から少しずつ大きくなり始め、骨盤内にある膀胱を圧迫します。膀胱が圧迫されると、尿をためておける容量が少なくなるため、少量でも尿意を感じやすくなり、結果として頻尿につながります。夜中に何度も目が覚めてしまうこともあり、睡眠不足に繋がることもあるでしょう。水分補給は大切ですが、寝る前の飲み物を控えめにするなど、対策を試みるのも良いでしょう。

吐き気・つわり

妊娠を代表する症状として最もよく知られているのが「つわり」です。個人差はありますが、妊娠5週目から6週目頃に始まり、妊娠12週から16週頃に落ち着くことが多いとされています。つわりの主な症状は吐き気や嘔吐ですが、他にも胃のむかつき、食欲不振、特定の匂いに敏感になるなど、多岐にわたります。

つわりの正確な原因はまだ全てが解明されているわけではありませんが、妊娠中に分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの影響や、ホルモンバランスの急激な変化、精神的な要因などが複合的に関係していると考えられています。つわりには様々なタイプがあり、常に吐き気を伴う「吐きづわり」、空腹時に吐き気を感じて何かを食べないと落ち着かない「食べづわり」、匂いに敏感になる「匂いづわり」などがあります。症状が辛い場合は、無理せず休むこと、食べられるものを少量ずつ摂ること、水分補給を心がけることが大切です。

おりものの変化

妊娠すると、おりものの量や性状に変化が見られることがあります。妊娠初期は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増加するため、おりものの量が増える傾向にあります。通常は、透明または乳白色で、とろみがあり、ニオイはほとんどないか、かすかな酸っぱいニオイがする程度です。これは、膣内を清潔に保ち、感染から子宮を守るための体の防御反応でもあります。

ただし、おりものの色やニオイが普段と明らかに異なる場合、例えば、黄色や緑色をしていたり、強い悪臭がしたり、かゆみや痛みなどを伴う場合は、膣炎などの感染症の可能性も考えられます。自己判断せずに、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

感情の起伏・気分の変化

妊娠初期は、体だけでなく心の状態にも大きな変化が現れることがあります。ホルモンバランスの急激な変動は、脳にも影響を及ぼし、感情の起伏が激しくなったり、気分の落ち込みやイライラが増えたりすることがあります。ささいなことで涙が止まらなくなったり、急に不安な気持ちに襲われたりすることも珍しくありません。

これはマタニティブルーと混同されることもありますが、妊娠初期のホルモン変動による精神的な変化は、多くの妊婦さんが経験する自然な反応です。パートナーや家族に自分の状態を伝え、理解と協力を求めることが大切です。無理に感情を抑え込まず、リラックスできる時間を作ったり、気分転換を図ったりすることも有効です。

食欲の増減・食事の好みの変化

つわりと関連して、食欲がなくなったり、逆に特定のものが無性に食べたくなったりと、食欲や食事の好みに変化が現れることもあります。これまで好きだったものが急に食べられなくなったり、逆に今まであまり好まなかったものが食べたくなる「味覚の変化」を経験する人もいます。例えば、酸っぱいものやさっぱりしたものを好むようになるケースはよく聞かれます。

食欲の増減は、日によって、あるいは時間帯によっても変動することがあります。食べられない時期は無理に食べようとせず、食べられるものを少量ずつ、こまめに摂るように心がけましょう。また、匂いに敏感になることで、普段の食事の匂いが不快に感じられることもあります。この時期は無理せず、体調に合わせて食事を選ぶことが大切です。

頭痛・腰痛

妊娠初期には、頭痛や腰痛を感じることもあります。頭痛は、ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れや、血液量の増加による血管の拡張などが原因と考えられています。特に、偏頭痛持ちの人は、妊娠をきっかけに症状が悪化したり、逆に改善したりと、個人差が見られます。

腰痛もまた、ホルモンの影響で関節や靭帯が緩みやすくなることや、子宮が大きくなり骨盤に負担がかかり始めることが原因で起こることがあります。また、姿勢の変化や体重増加も腰痛を悪化させる要因となります。無理のない範囲で軽いストレッチを取り入れたり、体を冷やさないようにしたり、座り方や立ち方に注意したりすることで、症状の軽減が期待できます。

風邪のような症状

妊娠初期に微熱やだるさ、関節の痛みなど、まるで風邪をひいたかのような症状を訴える女性もいます。これは、プロゲステロンの作用による体温上昇や、体の変化による倦怠感などが重なって起こることが多いためです。

しかし、実際にウイルス感染による風邪やインフルエンザである可能性もゼロではありません。妊娠中は免疫力が低下しやすいため、風邪をひきやすくなることもあります。自己判断で市販薬を服用するのは避け、もし症状がひどい場合や、高熱が続く場合は、必ず医療機関を受診し、妊娠していることを伝えて適切な診断と治療を受けましょう。特に、妊娠初期の薬の服用は慎重に行う必要があります。

妊娠初期症状がない場合の特徴

「みんなが経験するような妊娠初期症状が、私には全くない…」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、妊娠初期症状の現れ方には大きな個人差があり、症状がほとんどない、あるいは全くないというケースも珍しくありません。

妊娠初期症状がないのはなぜ?

妊娠初期症状がない主な理由は、その個人差の大きさにあります。ホルモン分泌量の変化に対する体の反応は、人それぞれ異なります。

  1. 体質による違い: ホルモン感受性や自律神経の働きなど、個人の体質によって症状の出やすさが異なります。
  2. 症状が軽微で気づかない: 症状が非常に軽かったり、普段の体調不良と区別がつかなかったりして、妊娠初期症状として認識されないことがあります。
  3. 無症状妊娠: 稀に、つわりを含め、目立った症状が全くないまま妊娠が継続するケースも存在します。これは「無症状妊娠」と呼ばれることがありますが、医学的には特に問題があるわけではありません。

症状の有無にかかわらず、妊娠は正常に進行していることがほとんどです。症状がないからといって、心配しすぎる必要はありません。

症状がないと妊娠ではない?

妊娠初期症状がないからといって、妊娠していないと断定することはできません。前述の通り、症状の現れ方には個人差が大きく、全く症状を感じないまま妊娠が継続しているケースも十分にあり得ます。

最も確実な妊娠のサインは、「生理の遅れ」です。生理予定日を1週間以上過ぎても生理が来ない場合は、妊娠の可能性を考えて、まずは妊娠検査薬を使用してみましょう。妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、症状の有無にかかわらず、早めに産婦人科を受診して専門医による確定診断を受けることが重要です。

症状がないことで、「本当に妊娠しているのだろうか」「赤ちゃんは大丈夫なのだろうか」と不安に感じるかもしれませんが、それがストレスとなり、かえって心身に悪影響を及ぼす可能性もあります。一人で悩まず、パートナーや信頼できる友人、または医療機関に相談することも大切です。

妊娠初期症状のチェック方法

妊娠の可能性を感じたら、正確な情報を得るために適切なチェック方法を用いることが重要です。自己判断だけで安心したり、不安を募らせたりすることなく、客観的な方法で確認を進めましょう。

妊娠検査薬の使用タイミングと注意点

妊娠の可能性を最も手軽に、かつ早期に確認できるのが「妊娠検査薬」です。薬局やドラッグストアで市販されており、自宅で簡単に検査できます。

  • 使用タイミング: 妊娠検査薬は、尿中に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出することで妊娠を判定します。このhCGホルモンは、受精卵が着床してから徐々に増え始めます。そのため、一般的に生理予定日の1週間後からの使用が推奨されています。この時期であれば、hCGホルモンの量が十分に増え、正確な結果が得られやすくなります。
    ただし、最近では生理予定日当日から使用できる「早期妊娠検査薬」も販売されています。早く結果を知りたい場合は、これらも選択肢となりますが、一般的な検査薬よりも感度が高いため、陽性が出ても化学流産の可能性も考慮する必要があります。
  • フライング検査の注意点: 生理予定日より前に検査を行う「フライング検査」は、陰性でも実際には妊娠している可能性(偽陰性)があったり、陽性反応が出てもその後生理が来てしまう「化学流産」を早期に知ってしまうことで、不必要な精神的負担を感じる場合があります。正確な結果を得るためには、推奨されるタイミングでの使用が望ましいでしょう。
  • 正しい使用方法: 妊娠検査薬は製品によって使用方法が異なります。必ずパッケージに記載されている指示に従って正しく使用しましょう。一般的には、朝一番の尿で検査することが推奨されていますが、製品によってはどの時間帯の尿でも可能なものもあります。
  • 結果の見方:
    • 陽性: 陽性反応が出た場合、妊娠している可能性が非常に高いです。しかし、妊娠検査薬はあくまで「妊娠の可能性」を示すものであり、子宮外妊娠や流産の兆候など、詳しい状態までは分かりません。陽性反応が出たら、必ず医療機関(産婦人科)を受診して、確定診断と今後の相談を行いましょう。
    • 陰性: 陰性反応が出た場合でも、生理が来ない場合は、検査時期が早すぎた可能性や、ごく稀にhCGホルモンの分泌が遅れている可能性もあります。1週間後にもう一度検査するか、生理がさらに遅れる場合は医療機関を受診することをおすすめします。

妊娠検査薬の値段と種類

妊娠検査薬は、薬局やドラッグストア、インターネット通販などで手軽に購入できます。値段や種類は様々です。

検査薬の種類 主な特徴 価格帯(目安)
一般的な検査薬 生理予定日の1週間後から使用可能。信頼性が高い。 1回分:500円~1,000円
早期妊娠検査薬 生理予定日当日から使用可能。感度が高い。 1回分:1,000円~2,000円
デジタル表示型 「妊娠」「陽性」などの文字で結果が表示され、分かりやすい。 1回分:1,500円~3,000円

複数の検査薬を試してみるのも良いですが、まずは推奨される使用タイミングと正しい方法で検査を行い、不安があれば医療機関に相談することが最も重要です。

妊娠初期症状かも?と思ったら

妊娠初期症状に気づき、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、次のステップは医療機関の受診です。しかし、いつ、どのように受診すれば良いのか、疑問に感じることも多いでしょう。

医療機関(産婦人科)の受診目安

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く医療機関(産婦人科)を受診することが推奨されますが、早すぎても胎嚢(たいのう)や心拍が確認できず、再度受診が必要になることがあります。

一般的に、生理予定日から2週間後~1ヶ月後(妊娠5~7週頃)が最初の受診の目安とされています。この時期であれば、超音波検査で子宮内に胎嚢が確認でき、子宮外妊娠などの異常がないかを確認できます。さらに週数が進めば、心拍も確認できるようになり、より確実な妊娠の確定診断が行われます。

受診の際に準備しておくと良いこと

  • 基礎体温表: もし記録していれば持参しましょう。医師が妊娠の時期を推定するのに役立ちます。
  • 最終月経の開始日: 最終月経が始まった日を正確に伝えられるようにしておきましょう。これも妊娠週数の推定に非常に重要です。
  • 問診票の記入: 健康状態、既往歴、服用中の薬、アレルギーの有無など、正確に記入できるように準備しておきましょう。
  • 保険証、診察券、費用: 忘れずに持参しましょう。

注意点

  • 早すぎる受診: 妊娠4週目など、あまりに早い時期に受診すると、胎嚢がまだ確認できず「まだ分からない」と言われ、不安が募る場合があります。しかし、医師から早めの受診を促された場合(例:不正出血や強い腹痛がある場合)は、指示に従いましょう。
  • 遅すぎる受診: 妊娠の確認が遅れると、適切な初期の検査や指導が受けられず、赤ちゃんや母体の健康に影響が出る可能性があります。特に、妊娠初期は赤ちゃんの重要な器官が形成される大切な時期です。

不安なことや疑問なことがあれば、電話でクリニックに相談し、適切な受診タイミングを確認することも良いでしょう。

妊娠初期症状に関するQ&A

妊娠初期は、喜びと同時に様々な不安や疑問が尽きない時期です。ここでは、妊娠初期によくある質問とその回答をご紹介します。

Q1: 妊娠初期に出血があったらどうすればいいですか?
A1: 妊娠初期の出血は、着床出血や子宮頸管のただれ、絨毛膜下血腫など様々な原因が考えられます。少量で一時的なものであれば心配ないこともありますが、量が多い、色が鮮血、腹痛を伴うなどの場合は、流産や切迫流産の可能性も考えられます。自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

Q2: 妊娠がわかったら、飲酒や喫煙はすぐにやめるべきですか?
A2: はい、すぐにやめるべきです。飲酒は胎児性アルコール症候群のリスクを高め、喫煙は低体重児、早産、乳幼児突然死症候群などのリスクを増加させます。妊娠が分かった時点から、一切の飲酒・喫煙を避けることが、赤ちゃんの健やかな成長のために不可欠です。

Q3: 妊娠中にカフェインを摂取しても大丈夫ですか?
A3: 過度な摂取は避けるべきです。カフェインは胎盤を通過し、胎児に影響を与える可能性があります。厚生労働省や世界保健機関(WHO)は、妊婦のカフェイン摂取量を1日あたり200mg以下(コーヒー約2杯分)に制限することを推奨しています。コーヒーだけでなく、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどにもカフェインは含まれているため注意が必要です。

Q4: 妊娠初期に市販薬を飲んでしまいましたが大丈夫でしょうか?
A4: 妊娠中は、服用できる薬とできない薬があります。自己判断で市販薬を服用するのは避け、必ず医師や薬剤師に相談してください。すでに服用してしまった場合は、その薬の種類や量を医療機関に伝え、指示を仰ぎましょう。風邪薬や痛み止めなど、妊娠中に避けたい成分が含まれていることがあります。

Q5: パートナーにはいつ妊娠を伝えるべきですか?
A5: 妊娠検査薬で陽性反応が出た時点で、できるだけ早くパートナーに伝えるのが良いでしょう。喜びを分かち合い、今後の生活や子育てについて一緒に考える大切な機会となります。不安なことや体調の変化も共有することで、パートナーの理解とサポートを得やすくなります。

Q6: 妊娠初期の性行為は大丈夫ですか?
A6: 通常の妊娠経過であれば、妊娠初期の性行為は問題ないとされています。ただし、医師から切迫流産の兆候を指摘されている場合や、出血、腹痛がある場合は控えるべきです。不安な場合は、必ず医師に相談して指示を仰ぎましょう。

Q7: つわりで食事が摂れません。何か良い方法はありますか?
A7: つわりで食事が摂れない時は、無理に食べようとせず、食べられるものを少量ずつ、回数を分けて摂るのが良いでしょう。冷たいもの、さっぱりしたもの、匂いの少ないものなどが比較的食べやすいことがあります。脱水症状を防ぐためにも、水分補給はこまめに行いましょう。症状がひどい場合は、医師に相談して吐き気止めなどの処方について相談することも可能です。

【まとめ】妊娠初期症状を理解し、オンライン診療で安心のサポートを

妊娠初期症状は、新しい命が宿ったサインとして、女性の体に様々な変化をもたらします。性行為後、早ければ着床時期(妊娠3~4週目頃)から微熱、眠気、乳房の張り、吐き気などの症状が現れることがありますが、その現れ方には大きな個人差があります。生理前の症状と似ていることも多いため、基礎体温の継続や生理の遅れに注意し、妊娠検査薬で確認することが早期発見への第一歩です。

妊娠初期症状がない場合でも、妊娠していないとは限りません。大切なのは、体の変化に気づいたら、まずは妊娠検査薬で確認し、陽性反応が出た場合は、適切なタイミングで医療機関(産婦人科)を受診することです。

近年では、オンライン診療を活用することで、自宅にいながら医師の診察を受け、妊娠初期の相談をすることも可能です。DMMオンラインクリニックのようなサービスも活用し、不安や疑問を解消しながら、安心して妊娠期間を過ごしましょう。適切な知識を持ち、必要なサポートを受けることで、新しい家族を迎える準備をスムーズに進めることができます。

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免責事項:
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。記載されている内容は、全ての方に当てはまるわけではなく、個人の症状や状況によって適切な対応は異なります。妊娠や体の不調に関する具体的な判断や治療については、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指導を受けてください。本記事の情報に基づくいかなる結果に対しても、当サイトはその責を負いかねます。

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